ベンチャーが大企業になるとなぜ元いた人が辞めていくのか

貞友が転職したと聞いて飲みに行った。
確か5人ぐらいのベンチャーに入社してバリバリやってたはずだ。
その会社は今では数百人の社員がいる会社になっており、
同じ業界では頻繁に話題になっていた。
貞友はまたベンチャーに転職していた。

貞友は言う。
ベンチャー気質を保ちながら大企業になるのは無理だと。
ベンチャーと大企業は性格の違うものだと。
そしてベンチャーで働いていた人は
自分がすべてを掌握して素早いレスポンスを楽しみながら仕事をするのが好きなので、
大企業流の仕事はそもそも向かないと。

だから企業の成長に合わせて社員も働き方を変えて…というのは無理なのだ。
ベンチャー的働き方が好きなやつは、結局そういうのが好きだし、
大企業的働き方が好きなやつは、結局そういうのが好きなのだ。
だから大企業になったベンチャー企業から、元いた人が辞めていくのは、当たり前のことで、
むしろ大企業になった証拠みたいなもんなんだ、と。

貞友は「ということで自分はベンチャー企業じゃないと楽しめないタイプってことだ」と言ってニカっと笑ってた。